2012年1月18日 (水)

新春凧揚げ大会-20120114

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1/14 土曜日の午後、キャンパスのグラウンドで初めての凧揚げ大会。
前日の時雨も上がって薄曇りの穏やかな凧揚げ日和に学内外の老若男女が数十名集まってホッとする。
北の新春に想いを込めてひたすら制作準備してきた「東日本系の角凧・六角凧」・奴凧など白地の和凧に速乾性の絵の具で絵付けをしてもらい、北西の今日の微風に合わせて糸目を調節してあげて完成したのから早速思い思いに揚げ始める。最初は左右に傾いたりクルクル回転して墜落したりで、駆け込んでくるのを微調整してあげると既製品のゲイラ・カイトやバリ島製スグレモノの帆船凧に負けじとそれぞれ冬空に舞い上がってみんなのニコニコ顔に連夜の凧作りの悪夢も忘れる。
傍らではあったかい餅入りゼンザイと本格的な石窯焼きのピザの振る舞いに盛り上がって新春イベントの試みを終えた。

2011年12月31日 (土)

[連載-11(最終回)]風雲居縁起「リフォーム大作戦-7」

バリアフリー-「蛍の宿」

リフォーム大作戦の連載も最終回となり、やりたい放題とはいえ四苦八苦した設備系の工夫をご紹介。

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まずは長屋タイプの間取りにありがちな玄関からの細長く薄暗い通路の採光だけれど、下駄箱の上の北側室との境が板壁なのを幸いに引く職人さんを口説いて径600の円窓を切り抜いてもらった。前面を和紙で覆って裏側に手持ちのプラスチック製ペンダントシェードに熱感知型のセンサー付きLED球を取り付けて玄関のヒトの往来に自動点灯し、下駄箱の天板に置いたガラス花器の草花が逆光に浮かび上がってまずは来客をおもてなしする仕掛け。

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さて室内では随所の開口部に框の段差があって薄暗がりや慣れないとケ躓いて生爪を剥がしたり転倒しかねない。そこで今度は配線の要らない乾電池型の人感センサー付きLEDライトを足下に付けまくった。おかげで夜間はもとより日がかげったりすると進むにつれて足下が蛍火のように仄かな灯に照らされる。五ヶ月たっても電池が保っているからマァマァ使えそうです。

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蛍火に導かれて南面のバルコニーに出て夜景を楽しむには手元・足下が暗いので外部電源が無いかわりに、小型のソーラーパネルにつないだバッテリーユニット付きのLEDライトを取り付け、折からの冬の寒風の中、酔狂にも防寒コートを着込んで震えながら季節外れの「蛍カフェ」を楽しんでいる。

その他、室内気候については夏場は高層階のせいもあって、南北の開口部を開け放てば風の通りがよく冷房は不要だそうだし、初体験のこの季節でも日中は陽光が射し込んで暖かく、夜間は室内中央にデンと据わる深夜電力利用の大容量(460L)湯沸タンクの収納扉を開けておくとホンノリ暖かく、最小限の暖房でこの冬を乗り切りたいものです。でわご愛読に感謝しつつ良いお歳をお迎えください。

2011年12月20日 (火)

[連載-10]風雲居縁起「リフォーム大作戦-6」

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「寝所ー天の磐戸」

連載もクライマックスとなり、いよいよ禁断の大奥に突入レポートです。

設計時の安易な平面計画では寝室スペースとして南面6畳の和室を充てるつもりだろうが、前述のとおりそこはとっくに壁もぶち抜いた「鶴の間」として占拠されていて、残るは昼なお薄暗い北面の2室しかない。ご近所では旦那や子息の勉強部屋などにあてがわれているらしい4畳半ほどの1室はパソコンのケーブル引き回して出力ラボ兼納戸に使うとして、そうなると6畳足らずの和室をなんとか快適な睡眠?ゾーンにしつらえるしかない。

手持ちの上等のベッドマットレス(ツイン)を活かそうにも面積が足りず、額集めて苦し紛れにハタと閃いたのが「バース(berth)」と呼ぶ高級船員室モードで、これだと残りの一隅を海図テーブル風に妻専用のスタディ兼ドレッサーに明け渡せば制作明けの華麗な変身をかいま見れるしと不覚にも妄想してしまったのだが。

例によってオンラインで探しまくっていたが、本棚と同じく福岡大川のメーカーに寸法指定して届いたのがまたまたなんと、天然ゴムの樹液を搾り取った後の不思議な木材を30分ほどで組み立てた後はびくとも動かぬ巨大・頑丈な業務用2段ベッドだったのです。

さて気を取り直しても次なる大問題は梯子付きベッドの上下をどちらが占めるかだけれど、これまたこともなげに ”寝相の悪いヤカラは下へおろう。気が向いたら!降臨シマス” との鶴の精変じて「天照大神」の天の声に、ナルホド最中ならずとも夢うつつの墜落死はヤバいとあっさり納得。
こうして見学者も絶句の、開闢以来古式ゆかしい通い婚の寝所を「天の磐戸」と畏しこみ申すことにしたのでした。
(検閲済み・不許転載)

2011年12月12日 (月)

初冬の東京美術館巡り-20111211

久しぶりの東京で美術館巡り。ひとつはあまり知られていないけれど1987年開館以来、地域に根ざすしっかりした企画を続けてきた目黒区美術館での「秋岡芳夫」展で戦後プロダクトデザインの先達としてゆうまでもなく、晩年に赴任した東北工大時代の民具・大工道具のコレクションは震災後の今となってはかけがえがないもの。

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                                               (c) by Meguro Museum of Art

もうひとつは新設の松下電工汐留ミュージアムでの「ウィーン工房1903-1932」展で教科書には定番だけれどイマイチよく判らない存在で、これも誕生から破産・解散までに創られた贅沢な製品が目の当たりに並ぶのは圧巻。いずれも地味な展・会場だけれど一見の価値ありです。

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                                                  (c) by Shiodome Museum

2011年12月 3日 (土)

師走の窯出し-20111202

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師走に入り急に寒くなって紅葉が鮮やかなキャンパスの雑木林に佇む窯場で、時雨の中ようやくの窯出し。
11/19に窯口を閉めて以降、十分に冷ましたとはいえ開けたばかりの窯の中はまだ高温・酸欠それに灰が融けたガラス質の鋭いツララなど窯出し作業には危険が一杯で専門的な指導が欠かせず、中を覗けるのも学生や我々には貴重な体験だった。
陶芸担当のプロ作家たちの奉行のもと、一列に並んで手渡しで次から次に作品が姿を現すとさすがにワクワクする。火入れ直前に入れてもらった風炉用の無釉敷板は歪みも少なく良い具合に焼き上がっていたけれど、今回は窯の中ほどから奥にかけて炎がうまく回らず釉薬が失透気味だったとゆう。毎回焼き具合が異なって予測しがたいところが穴䆴の魅力とも言えよう。
次は春の窯焚きに向けて長い準備の日々が始まり早めの作品造りと薪割りを手伝おうといつも思うのだけど。

2011年12月 1日 (木)

[連載-9]風雲居縁起「リフォーム大作戦-5」

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「聖域ー鶴の間」

久しぶりの連載でいよいよ、あいかたの本拠「織り工房-風織舍」スペースのご紹介。
引っ越しに当たって最大の難物だったのがこのSweden製の巨大な織り機で、その複雑な仕組みは使うご本人でないと到底理解できず引っ越し業者も引く始末で、結局ワンボックスのレンタカーで本人が分解したパーツを一家総出で運び込む羽目となった。

さて新居ではコミセン茶の間に隣接する壁をぶち抜いた最上の南面6畳和室に遮音対策として畳もそのままにカーペット・竹製上敷まで敷き詰めて部屋の半ばを占める織り機を組み立て、その他ゴチャマンとある使途不明の道具群とともにアレヨアレヨの間もなく(不法)占拠を許してしまった。

ようやく稼働し始めると変身して一心不乱。昼夜を分たずBGMガンガン流して籠城し、(気が散るから)決して覗いてはナリマセヌ!と言い渡されては障子を隔てて優しくねぎらうのも、ましてや恐る恐る食事の催促するのも憚られる。

まさに治外法権とゆうか家内「特区」とゆうか、せめて制作終えた或る朝障子が開け放たれて、恩返しはともかく少しは可憐に痩せ細った鶴の精が現れるのを心待ちに、この聖なる結界を「鶴の間」と命名したのでした。
(検閲済・不許転載)

2011年11月15日 (火)

クリエイターズショップ・ループ Open !

ナディアパーク国際デザインセンター4Fに16日よりオープンする「クリエイターズショップ・ループ」(http://www.idcn.jp/loop/index.html)のプレ・オープニングセレモニーに参加した。

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”いまクリエイティブ分野にはデザイン、ファッション、工芸などそれぞれの分野で、またそれらの分野を越えた新しい提案を試みる若手クリエイターが多く存在 します。彼らの提案はときに既存マーケットの枠におさまらず、あるいは販路獲得の難しさから容易に市場に出ることができません。Loopは名古屋という地域市場を想定し、クリエイターたちに場を提供することで彼らの活動をバックアップするショップです。”

とゆうコンセプトのとおり、馴染みの顔に混じって教え子のOBやいろんなジャンルの老若男女の顔ぶれが新鮮で、名古屋弁でいろいろ質問をする河村市長や鈴木経済局長はじめやっとこの世界の様変わりを感じた。1ユニットの出店6ヶ月の間に学部・大学院の後輩たちも顔なじみになってくれると嬉しい。

[連載-8]風雲居縁起「コラボ実験(1)-20111106」

「コラボ実験(1)-包丁研ぎ特別講座」

キッチンとそれに続くコミセン茶の間の紹介まで進んだところで、そのコンセプトを試す絶好の機会が訪れた。秋の休日に三家族が集い、家事奉行のガイドで老若男女入り乱れて新居の品定めに盛り上がっているうちに、到来の新鮮な野菜・果物の調理をするにも引っ越し騒ぎで暫く放ったらかしの肝心の包丁の手入れの件が持ち上がった。
たまたま集った男性のうち一人は長年「関の刃物」のデザインを手がけているプロで、他は野菜作り・蕎麦打ちにハマっているヨット乗り、婿は山深い雲南の少数民族に出入りする米国人の研究者ときて興味津々、さっそく台所を男性陣が占拠して中国語まじりの包丁研ぎの実演が始まった。幸い包丁や砥石は刃物デザイナーがお薦めの優れものが揃っているのだけれど、なんせ左ギッチョで刃物の被差別民の当主が研いだ刃は使い物にならんと奉行に常日頃ボヤかれているので助かった。

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その間女性たちは茶の間で眼前のスーパーお買い物情報に盛り上がり、駆け回って疲れたチビは傍らのゲストコーナーでお昼寝タイムとなったころ刃物研ぎも終了。恐ろしいほど切れ味がついた包丁(プロは仕上げに新聞紙で研ぐことを学んだ)に改めて感心しながら包丁片手に冬・春野菜の到来を楽しみにしてこの日のコラボ実験を終えたのだった。

2011年10月31日 (月)

[連載-7]風雲居縁起「リフォーム大作戦-4」

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「コミュセン茶の間」
クールなキッチンから室内中央は一転、木質系のしつらいになった。まず床面積を稼ぐためと耐震上、家具が中途半端な高さでは怖いので壁面の床から天井まで届く巨大な棚を建て込んだ。これも手作りの造作工事では高くつくので、九州は大川の木工地場のメーカーにオンラインで㎝刻みの寸法を指定した北欧パイン材でTVから持仏・位牌までビルトインできるように作ってもらった。中央のテーブルは百年もののケヤキの分厚い天板を同僚の彫刻家が創ってくれたのをステンレスワゴンに載せてキャスターで軽く可動する。照明はホーロー製の傘とLED全周球を滑車で吊って雰囲気に合わせて高さを調節できる。
家人も客もまずはこのテーブル周りに集い(他に逃げ隠れるところも無いし)飲み食いや団らんの場になるので、さしずめこのお茶の間ゾーンは我が家の重要なコミュニティ・センターとでもいえよう。

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茶の間の南西にライティング・デスクと手作りのバタフライ・デスク(可動)で窓外の景色やバルコンの草花を眺め、ヘッドフォンでMozart聴きながらのささやかなスタディ・コーナーを確保した。
さらに南東隅には試作した可動立礼卓(タワフル有楽)による「茶の結界」をしつらえて茶の間で談笑のかたわら粗茶一服点ててもてなしのコラボを目論んでいる。

2011年10月10日 (月)

[連載-6]風雲居縁起「リフォーム大作戦-3」

コラボ・キッチン( Studio Kitchen):

さてスッポンポンに開放系のスタジオ空間となると一躍脚光を浴びるのがキッチン周りである。ただでさえ油染みてゴチャゴチャとなりやすい調理・配膳部分は人目が気になるところだけれど、スタジオのほぼ半分を占める飲み食い空間となると使い勝手はもちろん見た目もが日常の食事やもてなしに響いてくるので気合いが入る。
ダイニングと称するゾーンの片隅に遺されていた既存のキッチンユニットは即撤去させて本体価格を値切り、むき出しになった配管・排煙系をチェックする。
帆船に乗って調理室(船ではギャレーと呼ぶ)でしごかれたことのある妻はその機能に徹した経験を取り入れたいと主張するので航海中は船長も一目置く賄い方には逆らえず、まず総ステンレス特注で設計・見積もりを依頼した。

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案の定目の玉が飛び出るような見積もりが出て結局、キッチンユニット・壁など火・水周りをステンレスで貼り回し、レンジフードを強化、ホーロー扉の収納ハッチを四周上部にめぐらせることでホッと落着。はりきる職人の造作工事が済んだところでフローリングを耐水仕様に張り替え、飲み食いゾーンへのつなぎとなる配膳系のしつらいをやはりステンレス製ユニットでアイランド・カウンター風にキメた。

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スポットライトに照らされるクールなキッチンで妻はもとよりオランダからはるばる引っ越しヘルパーとして呼び戻されたフード・デザインの嫁も大乗り気で主客入り乱れて賄いのコラボをやるとゆうのもスタジオでの過ごし方のひとつといえよう。主客といえば、「高麗かこい」の時代にルイス・フロイスや堺の茶人を招いて手ずから料理(湯漬けが多い)や茶を振る舞ったとされる織田信長にひそみ、手作り懐石にいざとなれば水屋・勝手としてもイケルとゆう魂胆を秘めて台所まわりは一段落した。

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